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イベントレポート No. 14
第一回 ほくほく研究報告会(平成24年10月10-11日)

 金沢大学癌進展研究所の高橋智聡教授の研究グループのお招きで、ヤスラボ5名(ヤス、梶田、加藤、山内、大岡)が金沢へ赴き、研究報告会および懇親会が行われた。高橋智聡先生はヤスの大学の同級生であり、当時から一緒に旅に出たり、飲み明かしたり、医師国家試験の勉強会をしたり、とても親しくさせて頂いている。僕がヨーロッパにいた時も連絡を取り合って年に一度は飲みながらお互いの研究やそれにまつわる苦労話などをしてきた。僕の大切な親友の一人である。大学一年の時に彼の下宿に行って大変驚いた。部屋にはピアノが置かれてあり、ブランデーグラスに難しげな洋書がズラリ。頼むとベートーベンの月光をさらりと弾いてくれた。夜にはブランデーを飲みながら、ゲーテの原書(独語です)を読んでいるとか。当時から知的レベルがとても高く、今でも彼のサイエンスにおける知識量は抜きん出たものがある(いつもお知恵を頂き、大変感謝しております)。
午後1時半過ぎから癌進展研究所のセミナー室にて研究発表会が始まった。添付したプログラムのように、まずは高橋研の4人が、引き続いてヤスラボの4人が発表をした。高橋研の最初はAwadが、引き続いて若きポスドクの3人が発表を行った。内容はconfidentialなのでここで明かすことはできないが、高橋先生が行っているRb, epigenetic, cancer stem cellに代謝を絡めた非常にexcitingで興味深い研究内容だった。Awadの質が高くしかも膨大な研究データには圧倒されたし、トシ・ススム・ノブの代謝にまつわるデータもunanticipatedながん幹細胞と代謝の関係が示されとても興が深かった。ヤスラボでも細胞競合と代謝の関連を示すいくつかデータを持っており、高橋研が持っている代謝に関連するさまざまなテクニックはとても参考になった。高橋先生とはサイエンティフィックな興味においてオーバーラップするところも多く、今後色々と共同研究につながりそうなシーズがいくつか見つかった。続いて、ヤスラボの発表。高橋研の皆さんにも我々の細胞競合のデータに興味を持って頂き、数多くの質問を頂いた。参考になるインプットも多く、ヤスラボのメンバーにも大いに刺激になったと思う。両方のラボにとって大いに実りのあるアクティブな会になった。質問が多く飛び交ったため、大幅にタイムオーバーして閉会となった。
引き続き、場所を香林坊に移し、「香林坊いたる」にて懇親会が行われた。いやあ、大いに食べて飲んだなあ。のどぐろ・治部煮・梅貝など北陸金沢の旨いものをたらふく頂きました。日本酒も飲みまくったなあ。日本語と英語が飛び交う盛会になりました。うちのラボでは僕がヤスと呼ばれているということから、高橋研では高橋先生のことを「智聡(ちあき)」あるいは「ちーちゃん」と呼ぼうという気運が高まった。酒の席だけでの誓いだったのか、それとも新たに定着しつつあるのかまた高橋研のみんなに聞いてみたい。飲み過ぎて、一次会の最後と二次会の記憶が飛んでいる。でも楽しかったなあ。是非また第2回ほくほく会をやりましょう!

 

追記
翌日は(二日酔いにも関わらず)高橋先生に武家屋敷・金沢城・兼六園など金沢市内を案内してもらいました。金沢を訪れたのは僕自身4回目だったが、情緒のあるいい町だねえ。高橋先生、お忙しいところ本当にありがとうございました。今度札幌に来られた時は塩ジンギスカンをおごります!

  

updated : 2013/01/11