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イベントレポート No. 28
第6回細胞競合コロキウム

平成29年3月16-18日。北海道大学フラテホールと定山渓ビューホテルにて、第6回細胞競合コロキウム(細コロ)が開催されました。参加者は約50名ほど。2か月前に新学術領域「ダイイングコード」班との合同若手シンポジウムが開催されたばかりだったこともあり、参加者は例年よりも少なめだったが、いつにも増して参加者の交流が進み、活気のある盛況な研究会となった。

若手の学生・ポスドクを中心に、口頭発表27、ポスター発表9、そして恒例の裏ポスター発表(ほぼ自己紹介+芸) 3。口頭発表、ポスター発表ともにレベルの高いものが多く、内容も多岐に富み、僕にとっても非常に inspiring な時間を過ごすことができました。いつも感じることだが、細コロでの質疑応答は本当に熱い!トークの後に、学生たちが競うように5-10名が長い列を作って様々な質問を発表者に浴びせる。発表の度ごとにできる長蛇の列は圧巻でさえある。学生たちがこのように生き生きと質疑応答に加わる研究会を僕は他に知らない。どのようにして、このように素晴らしい状況が生まれたのだろうか。おそらく参加する学生のレベルが全体的に高いのであろう。でも、細コロの伝統が醸し出す土壌・雰囲気のようなものが、学生を自律的にディスカッションへ駆り立てるのかな。オーガナイザーの一人として、このような素晴らしい雰囲気が醸成されているのが嬉しくてならない。この中から、将来の細胞競合研究を担う人材が輩出されていくのだろう。そうあることを強く願っている。

2日目の夕食後に、裏ポスター発表。今年は、一條研の古川君(通称:夏輝)、ヤスラボの敬介ホッシーの3名とやや少なめ。夏輝の地元ネタとフナっシーの真似、敬介の apical extrusion ネタ(これは圧巻であった)、ホッシーの negative 話芸、と三者三様の自己紹介で大いに場は盛り上がった。その後に、細コロの各受賞者発表。藤本研の坪井さん(通称:アリス)が最優秀口頭発表賞を獲得し、これで3年連続!ヤスのマージャン5連覇に引き続き、細コロ殿堂入りを果たした(?)。受賞者は以下の通り。

 

 

最優秀口頭発表賞坪井有寿大阪大学:藤本研
優秀口頭発表賞藤澤侑也東京大学:三浦研
佐々木彩名北海道大学 : ヤスラボ 松井研
最優秀ポスター発表賞河瀬直之大阪大学:岡田研
優秀ポスター発表賞Ping-Kuan Chen
通称:Kevin
大阪大学:岡田研
片山宰京都大学:井垣研
田中伸也北海道大学:ヤスラボ
ベストディスカッサー賞Bojiie Cong
通称:はっけつ
京都大学:井垣研
ベストディスカッサー賞白井孝信北海道大学:ヤスラボ

おめでとうございました!全体的にレベルが高く、審査員の票もかなり割れました。

その後、温泉を楽しんだ後、いつものようにUNO大会、マージャン大会が行われた。UNO大会は大変盛り上がっていたようだが、例年よりも女子の参加者が少なかったかな。女子は部屋飲みで盛り上がっていた、という情報もあるが来年はUNOへの御参加もよろしく!

UNO大会結果

1位 片山 宰 京都大学
2位 田中 伸也 北海道大学
3位 北海道大学 九州大学

 

 マージャン大会は9名による名人戦2卓と教育リーグ1卓で熱戦が繰り広げられた。今大会には、一條研から夏輝、岡田研から直之とそれぞれ学部4年の刺客がヤスの6連覇阻止のために(?)送り込まれ、例年以上にレベルの高い戦いとなった。午後10時過ぎから開始。大勝ちをする者がおらず、競った展開が続く。午前5時過ぎの5回目の半荘で、ヤスラボの丸山助教(通称:剛)が連荘を重ね、+9万4千点でトップに立った。ヤスはその時点で+1万3千点の4位と苦しい状況。5回の半荘を終えた午前6時頃に体力の限界で脱落する雀師が数名おり、そこからは上位4名(剛、直之、ヤス、カワラ)による決戦となった(3位につけていた八子も膝の痛みに耐えかねて脱落)。6回目の半荘では、ヤスがトップを奪い剛との差を3万9千点差まで詰めた。午前7時半。窓から降り注ぐ朝陽を浴びながら、いよいよ雌雄を決する最後の半荘だ。小さいあがりが続き、僅差の戦いになった。午前8時半を過ぎ、南4局。この時点でトップを確定(3万3千点)している者がおらず、剛が少し浮いていたことから、逆転優勝を狙うヤスと直之は西入での大勝ちトップを狙う展開。しかし、ここで直之が痛恨の計算ミスを犯し(連荘のシバ棒を忘れていた)、200点差でトップになってしまい、ゲーム終了。なにやってくれてんねん!と天を仰ぐヤス。この瞬間、ヤスの6連覇は消滅した。今年も例年と同じく、朝食も朝風呂も楽しむことなく打ち続けたが、悔しさと大きな疲労感のみが残ってしまった。 

今年は、バイマンやハネマンをテンパイしてもなかなかあがることができず、爆発することなく、終わってしまったのが残念だ。いつもヤスを救ってくれる、リーチイッパツツモも不発だった。それにしても、細コロはサイエンスだけでなく、マージャンのレベルも上がっている。来年は、挑戦者として、新たな気持ちで臨みたい。

麻雀大会結果

1位 丸山剛 北海道大学 +8万2千点
2位 河瀬直之 大阪大学 +3万4千点
3位 ヤス 北海道大学 +2万1千点

updated : 2017/04/19