イベントレポート No. 11
第一回がん細胞競合イメージング研究会
去る7月23日、大阪大学免疫フロンティアセンターの石井研のメンバー(計5名)を札幌にお招きして第1回細胞競合イメージング研究会が行われた。石井優先生はin vivo live imagingの分野で世界をリードする新進気鋭の若手教授である。彼とは飲み会をきっかけに交流が始まったが、同じ大阪出身ということもあり、とてもウマの合う男である。僕とは異なり、もともと船場のボンボンなので大阪弁にも品がある。横浜のバーで飲んだ時も、聞いたことのないウイスキーを注文していた(ウーム、僕もあんな風にさりげなく決めたいものだ)。
ヤスラボでは現在細胞競合のマウスモデルシステムを開発中である。石井研とヤスラボで研究分野は異なるが、それぞれの研究を深く学ぶことによって、何か新たな共同研究やアイデアが生まれることが期待された。
午後1時半から遺伝子病制御研究所5階セミナー室にて研究発表会が行われた。プログラムに示したように、それぞれのラボが交互に発表を行った。発表内容はconfidentialなのでここで詳細を記すことはできないが、質問も多く飛び交い、とてもアクティブな会になった。石井研のin vivo live imagingのデータはヤスラボメンバーの多くのものにとって、とても新鮮なものであり、実際に細胞がin vivoで動いている様子はとてもクールで印象的だった。おそらくこの系を立ち上げるには様々な障壁を乗り越えてきたことが想像に難くないが、それらのデータは非常に説得力のある質の高いものであった。ヤスラボのメンバーにも大きな刺激になったことは間違いがない。
細胞競合においては、死んだ細胞やapical側に逸脱した細胞は組織を離れてしまうことが予測されるため、time-lapseなどによって細胞死や逸脱をlive imagingで観察する必要がある。いかに複数のfluorescent markerを用いて情報量が多くかつ細胞競合の観察に適したマウスモデルを確立するか知恵を絞っていく必要がある。将来石井研と共同研究できたらほんまにええなあ。優、よろしく頼むわ。質問が多く出たこともあり、会は予定よりも大幅に遅れて終了。ヤスラボのスタッフと石井研の皆さんで午後8時から懇親会に移行した。場所はヤス行きつけの塩ジンギスカンの名店「八仙」。塩ジンギスカン(絶妙の塩ダレで味付けした全く臭みのないジンギスカンを炭火でミディアムレアに焼く)に舌鼓を打ちながら(いやあいつ行ってもうまいんだよなあ)色々な話に花を咲かせた。僕の左横には石井研の美和さんが座っていたが、いやいやこの美和さんが強者であった。ジョッキが空になるスピードが半端じゃない。ビールがすっと飲み干されていくその様は、芸術的ですらあった。負けず嫌いな僕は彼女のペースに必死でついていく。途中でワイン好きの石井先生がワイン(白も赤も)を注文。美和さんにワインの一気をさせられたこともあり、この辺から記憶が怪しくなっている。ミホコが誕生日だったので、ケーキに火をともして「ハッピーバースデイ」をみんなで歌ったのは覚えているが、店を出た時にはもうすっかり千鳥足になっていた。2次会は石井先生の選択でススキノのワインバーへ。栄がつぶれて寝ていたこと以外は全く何も覚えていません。何やら恋愛について語っていたらしいが。しかし、石井先生は本当にタフだ。このあと3次会まで行っただけでなく、朝の5時に起きてジョギングまでしたらしい。やはりできる男はどこか違うなあ。
*追記*
翌日はヤスラボスタッフと石井研のメンバーで温泉にて意見交換会。その夜はUNOの団体戦。ラボの威信をかけた真剣勝負であったが、ヤスラボ圧勝!ヤスラボは、麻雀、UNOなどの勝負事でまだ負けなしである。チャレンジャー求む!
updated : 2013/01/10