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イベントレポート No. 25
化学科雑誌会主催 野球大会 2016

一昨年、昨年と全くいいところなく1、2回戦で敗れ、記事を書く気にもなれなかった。週末に数多く練習と練習試合をこなし、今年は挑戦者として一戦一戦を大切に戦っていこう、と皆で気を引き締めながら大会に臨んだ。以下はヤスの主観に溢れた戦いの記録である。

1回戦 分子腫瘍 25-2 分析化学(ハンディ3-2)

相手ピッチャー、ストライクが入らない。ヤスは1番セカンドにて出場。いきなりファーボールで出塁。その後も、フォアボールの連発で、押し出しによる得点が続く。昆ちゃん、ジャイロ、剛、ノブのタイムリーなどで大量得点(1塁ランナーの八子がノブの1、2塁間を抜ける(ゆるい)打球に当たるというハプニングはあったが)。ピッチャーは公二朗。この2年間はファーボールを連発して自滅することが多かったが、この試合では1本ヒットを許したが、それ以外はしっかりと抑え、無四球無得点という上々の投球内容であった。サバンナ、陸、アリ、Gregも試合に出ることができた。大勝で一回戦を突破。

1回戦12340合計
分子腫瘍51432125
分析化学000202

 

2回戦 分子腫瘍 3-10 物質化学(ハンディ3-2)

2週間前の練習試合で完敗した相手。強敵だ。ヤスラボはジャイロが先発。相手投手はサウスポーから切れのいいストレートと変化球をコントロール良く投げ込んでくる。2年前にも負けたピッチャーだ。ヤスラボは後攻。 ジャイロはデットボールなどで再三ピンチを招き、1回から3回まで2アウト1、2塁や2アウト満塁など連続してピンチを迎えたが、何とかしのいで無得点。ハンディによる1点リードで3回裏へ。何とかランナーをためて2アウト満塁と絶好のチャンスをつかむも、4番の公二朗がど真ん中の直球を見送り三振!なんで見送るんや!!そして、4回表に物質科学の打線が爆発。連打で2点を奪われ逆転され、しかもノーアウト満塁のピンチ。まだまだ、ここで守り切るぞ。緊迫の場面で、サードゴロ。「よし、ホームアウトだ」と誰もが思った時、サードの八子がなぜかバックホームをせずに、そのままサードベースを踏んでフォースアウト。相手リードが2点に広がった。「今のはバックホームやろう!」ショートの昆ちゃんとセカンドのヤスが叫ぶ。八子は「今のはあれでいいんです!」と頑迷に反論。あかんやろ。。。。このプレイがこの試合のターニングポイントだったと思う。その後、張りつめた糸が切れたように守備の乱れが続き、5回表には満塁からセンターライナーをノブが後逸してランニングホームランになってしまい、万事休す。結局、攻撃でも1点も取れずに完敗を喫した。ヤスもピッチャーゴロと空振り三振。1打席目はスライダーを引っ掛け、2打席目は緩い変化球を続けられた後に、ストレートでやられてしまった。このピッチャーを打てないと優勝はできない。ジャイロの速球も相手のバッターに打ち返されたし、悔しいけれども、実力負けだった。無念。敗者復活戦へ。

2回戦1234540合計
物質化学000442010
分子腫瘍00000213

 

敗者復活1回戦 分子腫瘍  12-1 2年2組 (ハンディ3-0)

いきなりの連戦で敗者復活戦が開始。先発は公二朗。変化球がコントロールよくきまり、相手打線を抑えて行く。打線は一回裏、一番に起用されたヤスがいきなり鋭くレフト前ヒット。続いてヤスラボ打線が火を吹き、四球もはさんで6点の大量点を取って試合の主導権を得た。公二朗は大量点に守られ、1失点に抑える好投。大勝で敗者復活2回戦へ。2勝1敗で1日目の日程を終えた。

敗者交流1回戦123440合計
2-20010001
分子腫瘍60122112

 

敗者復活2回戦 分子腫瘍 10-4 構造化学(ハンディ3-2)

構造化学は昨年の優勝チーム。何とか勝ちたい!大一番を前に、前日の晩に作戦会議。とにかく先取点を取りに行こう、ということで打順をあれやこれやと検討。1番に俊足の伸也、2番昆ちゃん、3番ジャイロ、4番に当たっている剛、5番ヤス、6番女子(敦子さん、奈波)(二人とも打撃好調!)、7、8番に当たりのない八子、公二朗、9番ノブというオーダーを組んだ。
ヤスラボの先発は調子のいい公二朗。相手ピッチャーは野球経験者の船水君。筋肉ムキムキの身体から速球を投げ込んでくる。1回表、相手の先頭バッターが放った強いセカンドゴロをヤスがはじいていきなり出塁を許すも、4番船水君のセンターフライを伸也が好捕するなどして無失点と上々の滑り出し。1回裏、1番バッターの伸也はぼてぼてのピッチャーゴロ。しかしピッチャー船水君がファーストへ暴投し、ボールが外野を転々とする間に快足を飛ばして3塁へ。いきなり先制のチャンス!皆の期待に応え、2番昆ちゃん、3番ジャイロが連続タイムリーヒット!4番剛もタイムリーヒットで続いて、いきなり3点先制!試合の流れを掴んだ。しかし、敵もさるもの。2回表に2点を返され接戦に。2回裏、連続四球などでノーアウト満塁のチャンス。しかし期待の昆ちゃんが三振、ジャイロが内野フライに倒れて、2アウト満塁に。さあ、剛、頼んだぞ!2ストライクまで追い込まれるも、臀部にデッドボール!押し出しだ!さらにここで、5番のヤスがピッチャー脇を抜けるセンター前タイムリーヒット!2点を追加して優位に立った。3回裏にも2点を追加し、公二朗が相手の追撃を断って、強敵を相手に完勝することができた。いやあ、本当に勝てるとは思っていなかった。チームが一丸となって戦い、もぎ取った勝利でムードも最高潮に達した。

敗者交流2回戦123440合計
構造化学0200204
分子腫瘍322X2110

 

敗者復活準決勝 分子腫瘍 7-5 有機第一(ハンディ3-2)

準決勝の相手は強敵の有機第一。斉藤君など野球経験者が多く、内野の守備も堅い。でも挑戦者としてぶつかるのみだ! ヤスラボ先発は公二朗。1回表、2アウト2塁からセンター前タイムリーヒットを打たれて先制を許した。しかし、その後は時々四球は許すものの、バックも守備で盛りたて、追加点を許さない。2回裏、ヤスラボは2アウト1、2塁のチャンス。そして、剛がセンター前ヒット!センターがかなり深く守っていたので楽勝で先制だ!おお、しかしセカンドランナーの八子の足が遅い。3塁を蹴ってドタドタと懸命に走るも、中継に入ったショートの斉藤君からの好返球でホーム寸前タッチアウト!勝ち越しの絶好の機会を逃した。その後も、両チームとも得点が入らず、4回表を終わって同点。じりじりとした痺れる展開だ。4回裏、四球で公二朗が出塁。肉離れのため8番に下がっていた剛が右中間にヒットを放ち、2アウト1、3塁。チャンス!バッターボックスには9番のノブ。ノブはこの打席までバットに球が当たっておらず、2ストライクまで追い込まれてチャンスはついえたかと思われた。しかし、ここでノブが必死でバットに当てた打球がフラフラと上がり、ピッチャーと1塁手の間にポトリと落ちた。ノブは激走して一塁を駆け抜け、そのまま芝生に倒れ込み逆エビぞり。その間に3塁ランナーの公二朗がホームインして、1点勝ち越し!いやあ、奇跡を見た。ノブの必死のプレーは感動ものであった。その後、2アウト満塁から昆ちゃんがライトの頭上を越す走者一掃のタイムリーヒット。4点のリードを奪った。最終回の相手の反撃で2点を取られ、ひやっとしたが,何とか凌いでゲームセット!いやあ、本当に野球の魅力が詰まったいい試合だった。

敗者交流準決勝1234540合計
有機化学第一10002205
分子腫瘍0004X217

 

敗者復活決勝 分子腫瘍 12-0 3年1組(ハンディ3-0)

さあ、いよいよ決勝。勝つぞ!ヤスラボ先発は公二朗。サードのジャイロが脇腹の痛みのせいか(数週間前に肋骨骨折)、スローイングが安定せず悪送球が相次いだが、2アウト満塁のピンチで相手の左の主砲が放った火の吹くような打球はセカンドヤスのグラブに何とかおさまり無得点(真正面だったが、恐ろしく速い打球だった)。その後も公二朗は変化球の制球よく相手に得点を許さない。ヤスラボ打線は、好調に安打を重ね、1回、2回ともに得点。そして、3回には満塁からジャイロがレフトに大ホームラン!!(いやあ、これはすごい当たりだった!!)。さらに前進守備のレフトの頭上を越す敦子さんのタイムリーヒットなどで加点し、決勝戦はあっけない圧勝!3年ぶりの敗者復活戦優勝を飾った。

敗者交流決勝1234540合計
3-100000000
分子腫瘍1260X2112

 

(講評)

結局大会を通じて、5勝1敗。残念ながら優勝は逃したが、最多勝チームとなった。また2回戦以外は打線も好調で、例年になく打ち勝った印象がある。伸也、昆ちゃん、ジャイロ、剛、敦子さん、奈波が次々と快音を響かせていた。でも何と言っても殊勲は、5勝をあげたピッチャー公二朗だろう(打者としてはあまりいいところがなかったが)。これまでは四球の連発で崩れていたけれども、今大会は安定した投球を続けていた。特に、変化球のコントロールがよく、連打を許さなかったところは素晴らしかった。来年も頑張って下さい!
あと、今年は八子君の最後の大会。これまでの6年間、ヤスラボの野球部を引っ張ってくれた。残念ながらバッティングは絶不調だったが、キャッチャーとして公二朗のよさをうまく引き出していた。また(とれない)キャッチャーフライを果敢に追いかける姿はチームの皆を大いに鼓舞した。優太、この6年間本当にありがとう。君の御蔭でヤスラボ野球部はここまで成長することができました。
僕(ヤス)はセカンドでフル出場。セカンドの守備はエラーもあったけれども、まあ無難にこなしていたかな。打つ方は14打数4安打(1三振)6四死球。出塁率5割以上。いい当たりのセンターフライやライトライナーもあったし、まずまずかな。
本当に充実した大会となりました。皆さんお疲れさま!応援もありがとう!また来年、優勝を目指して頑張りましょう!

updated : 2016/07/11